山口宇部空港が特定利用空港として検討されていることに関する申し入れ

2025年8月4日

山口県知事

村岡嗣政 殿

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦

久米慶典

 

山口宇部空港が特定利用空港として検討されていることに関する申し入れ

 

山口宇部空港について、国より特定利用空港の対象として検討しているとの説明があり、国から確認事項を確認することを求められ、山口県はそのことについて現在検討していると認識しているところです。特定利用空港とは、国の資料(令和5年12月18日、総合的な防衛体制の強化に資する研究開発及び公共インフラ整備に関する関係閣僚会議に対する国土交通省資料「空港の設置及び管理に関する基本方針について」)では、自衛隊が平時から必要な空港を円滑に利用できるよう、インフラ管理者との間で「円滑な利用に関する枠組み」を設けるのもので、必要な整備又は既存事業の促進を図るものとされています。また整備・既存事業の促進については「円滑な利用に関する枠組み」を設けることにより、有事のみならず平時においても円滑な利用を確保するとしています。特定利用空港が有事での自衛隊使用を前提とし、そのための準備を行う枠組みであることは明白です。

そもそもなぜ、山口宇部空港が特定利用空港として検討されているのか、県民は理解に苦しむところです。特定利用空港となればどのような運用・整備が講じられるのか、明らかにされているとは思えません。このような状況の中で、山口県が特定利用空港の指定に理解を示すとすれば、あまりにも県民の気持ち・不安を無視した行為と言えます。

有事ともなれば、空港使用は自衛隊とは限りません。日米防衛協力のための指針(2015年4月27日)には「日米両政府はまた、緊急事態へ備えることの重要性を認識し、適切な場合に、民間の空港及び港湾を含む施設の実地調査の実地にあたって協力する。」「必要に応じて、民間の空港及び港湾を含む施設を一時的な使用に供する。」としています。有事となれば米軍が山口宇部空港を使用する可能性は極めて高くなり、平時においても有事の準備とばかりに頻繁に米軍が使用すると考えられます。

特定利用空港の指定は山口宇部空港の軍事運用への道であり、有事おける山口宇部空港の日米の軍事利用への準備を行うものです。山口県におかれては、県民の安心・安全を守る立場からこの問題については慎重な対応が求められるものです。以下申し入れます。

 

 

  • 山口宇部空港が特定利用空港として検討されている理由について明らかにすること。
  • 特定利用空港となれば、どのような運用や整備が行われるのか明らかにすること。
  • 指定の重要性に鑑み判断にあたっては、空港周辺の広範な住民の意見を聞くこと。
  • 山口宇部空港の特定利用空港の指定については、県民の安心・安全を第一として検討し、態度を決定すること。