岩国臨時留保空域の設定に関わり県民の安全を守る立場からの申入れ

山口県知事

村岡嗣政殿

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表   河井弘志

共同代表   桑原 清

 

岩国臨時留保空域の設定に関わり県民の安全を守る立場からの申入れ

 

国土交通省は本年11月10日より新しく日本海と太平洋上に岩国臨時留保空域という米軍機のための新しい訓練空域を設定することを明らかにしている。とりわけ日本海上の空域は山口県の沿岸の上空に近く、県民生活への重大な影響が懸念される。

岩国基地は滑走路移設事業完了以後、米軍機の数が増加しているが、2017年をめどに空母艦載機の移転も計画されている。結果的におよそ130機もの米軍機数になることが予想される。このような基地機能強化は県民の平和と安全とは相容れないものであり、到底認めることはできない。

岩国基地のすぐ近くにはエリア567という自衛隊訓練空域でありながら米軍が対地攻撃訓練などを行っている空域が存在している。米軍機の増加により岩国基地周辺でさらなる低空飛行や対地攻撃訓練など住民生活を破壊する激しい訓練が行われるのではないかと不安を持つ県民も少なくない。

米軍機は日本全国のいたるところで低空飛行など危険な訓練を行い、国民の平穏な生活を破壊してきている。このことを受けすでに渉外知事会では低空飛行や対地攻撃訓練などの実態解明と中止を国に対して繰り返し要望してきているところである。

山口県としても県民の生活と安全を守る立場から格段の努力が必要と考えるものである。以上のことより以下の点について申し入れる

 

  • 岩国臨時留保空域の運用について詳細を明らかにするように国に求めること。
  • 2006年米軍再編最終報告における岩国エリアの調整について、合同委員会での協議の内容を明らかにするよう国に求めること。

3  山口県上空での低空飛行訓練・対地攻撃訓練・空中給油訓練など危険な訓練は断固反対する旨表明すること。