空母艦載機着陸訓練(FCLP)の中止を求める要請文

2025年9月16日

防衛大臣

中谷 元 殿

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦

久米慶典

 

空母艦載機着陸訓練(FCLP)の中止を求める要請文

 

国は9月12日、岩国市に対して岩国基地において17日から26日まで空母艦載機着陸訓練(以下FCLP)を行う旨通知した。FCLPは短時間に艦載機の離着陸が集中して行われる訓練であり、基地周辺住民の生活を破壊するものである。とりわけ夜間の訓練はまさに受任の限度を超える被害をもたらす。

空母艦載機が岩国基地に移転して以降、この時期にFCLPが行われることはなかった。空母艦載機パイロットの着艦資格のためのFCLPは通常5月に行われてきた。現在岩国基地に駐留する空母艦載機は8月27日・28日に多くが洋上の空母より帰投している。27日にはフライトオペレーションを行ったことも確認できる。8月の末まで空母で運用されていた艦載機が、この時期に改めてFCLPを行う必要があるのか、国からは納得のいく理由は示されていない。

2023年については、私たちの記録ではFA18ホーネットの部隊の帰投が確認できるのは8月24日で、空母レーガンが出港したのは9月29日である。そして同日多くの艦載機が飛び立っている。このように長期間の一時帰還であってもFCLPは行われていない事実がある。

また、空母着艦資格が期限切れとなることが今回の訓練の理由であるならば、ジョージ・ワシントンの出航を早めれば解決する問題である。今回のFCLPは必然ではなく、米軍の運用次第で避けることができるものと判断する。市民に甚大な被害を及ぼすFCLPをこの時期強行することは米軍の横暴以外のなにものでもない。

加えて岩国基地日米協議会の確認事項では、「着艦訓練は1週間前に通報し、21時以降を原則として行わない」としているが、通告は5日前であり、訓練時間も21時を超えるとしている。二重の意味で米軍の横暴である。

岩国市も岩国市議会も一貫して岩国基地でのFCLPについては容認できない旨表明している。国におかれては今回のFCLPについては中止されるよう、強く米軍に要請されたい。