F35Bの安全性の確認を求める申入れ

山口県知事

村岡嗣政殿

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表   河井弘志

共同代表   桑原 清

 

F35Bの安全性の確認を求める申入れ

 

国は山口県に対して来年1月岩国基地にF35Bを配備する旨通告してきた。F35Bは第5世代戦闘機に属し、ステルス性とすぐれたセンサー機能を持ち合わせているとされる最新鋭戦闘攻撃機である。

F35Bの実戦部隊への配備の歴史は浅く2016年度米海兵航空計画によると、2014年度にアリゾナ州ユマ基地の一部隊に配備したことになっている。そして現時点でもユマ基地所属の二部隊がF35Bを所有するに過ぎない。

配備された機対数も少なく運用された時間も短い、かつ垂直離着陸可能な特別仕様の航空機であり、安全性が確認された航空機とはいえない。また騒音被害の予想も示されていない。

F35は2014年6月23日米本国フロリダ州エグリン空軍基地で、エンジンから火を噴き、機体の三分の二が燃えるという重大事故を起こしている。この事故の損害額は米空軍・航空教育訓練軍団の事故調査報告書によると、5000万ドルと査定されている。この事故の原因はエンジンの欠陥にあると指摘され、「最悪のエンジンの欠陥」と事故調査報告書では表現されている。

事故機は空軍仕様のF35Aだが、F35AもF35Bも同じプラット・アンド・ホイットニー社のF135エンジンを使っている。

F35のエンジンは重大な欠陥をもつ可能性があると言わざるをえない。

またステルスのための機体の塗装については毒性が疑われるという情報もある。燃焼すれば猛毒の発生が予想されるという。

F35については安全性についてあまりにも多くの疑問・疑惑があり、到底配備は容認できない。

以上の点を踏まえられ山口県におかれては、下記の点を実行されるよう申し入れる。

  • F35Bの安全性については国に責任をもって報告させること。国が独自の調査チームを結成するなどして疑問・疑惑の解明にあたらせること。
  • 国・米軍にF35B配備後の部隊構成と運用を明らかにさせること。