米空軍F35A部隊の岩国基地展開に反対することを求める要請書

山口県知事

村岡嗣政殿

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                          共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

米空軍F35A部隊の岩国基地展開に反対することを求める要請書

 12月3日アラスカアイルソン基地より、米空軍第354航空団所属のF35A戦闘攻撃機が岩国基地に到着、数週間当地に滞在展開することを明らかにした。この間米海軍機、海兵隊機、航空自衛隊機との共同訓練を行うことを示唆している。またこの展開が新しいアメリカ世界戦略の柱の一つである動的戦力運用(DFE・・ダイナミック・フォース・エンプロイメント)の実施訓練であることも合わせて明らかにしている。

 今年3月ハワイから米空軍の最新鋭戦闘機F22が6機岩国基地におよそ1か月展開、海兵隊機などと激しい訓練を行った。その騒音被害は空母艦載機移転以来、最悪の水準に達した。岩国基地は海兵隊が管理する海軍・海兵隊の航空部隊の基地でありながら、最近は米空軍機の飛来が相次ぎ、市民に不安を与え、騒音被害をもたらしてしている。

 米軍は対中国戦略の柱として動的戦力運用の実践を掲げているが、岩国基地がその訓練場所として米空軍に重要視されていることが今回のF35A展開において明らかになったと言える。以前にも指摘したことであるが、沖合移設事業で基地面積が拡大され、広大な訓練空域を持つに至った岩国基地は、今後より一層米空軍機の展開が懸念される。

 現時点で地元自治体として、米空軍機の岩国基地への飛来、展開に断固として反対の意思表示が必要である。そうでなければ、なし崩し的に米空軍機が恒常的に岩国基地に展開することになりかねない。市民への負担は増すばかりとなってしまう。以下要望する。

1,今回のF35Aの岩国基地展開については反対の意思を表明し、即時撤退を国・米軍に申し入れること。

2、今後米空軍機の飛来については反対の立場を表明すること。

3、F35A岩国基地展開の間は連続する戦闘機の離陸及び戦闘機の離着陸については制限するよう国・米軍に申し入れること。

以上