岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
CH53Eヘリによる危険な重量物吊り下げ訓練に反対を求める申し入れ
第一海兵航空師団のウェブ情報(DVIDS‥Defense Visual Information Distribution Service)によると、本年2月19日沖縄県に司令部を置く第31海兵遠征隊は、岩国基地においてCH53Eヘリによる重量物吊り下げ訓練を行っている。
訓練の目的は吊り下げ作戦におけるパイロットの技量の証明と戦術的習熟度の改善となっている。夜間にCH53Eヘリがハンヴィー(高機動多用途装輪車両)を吊り下げている写真も掲載されている。訓練で使用されたCH53Eヘリも地上でサポートした部隊も第31海兵遠征隊の所属であることが明記されている。重量物吊り下げ訓練は一歩間違えれば大惨事を引き起こす危険な訓練である。沖縄県では訓練反対の声が大きい。私たちが確認している最近の事故だけでも、沖縄県においては2020年2月25日、2021年7月13日、CH53Eヘリが吊り下げ輸送中に落下事故を起こしている。これにはそれぞれうるま市議会、宜野湾市議会が抗議の決議・意見書を採択している。
今回の訓練は基地の内とはいえ、岩国基地所属ではない部隊が岩国基地では通常行われない危険な訓練を行ったものとして、市民としては看過できないものである。外来機の飛来・訓練など岩国基地所属ではない部隊の使用・訓練が最近の特徴としてみられるが、新たな市民への負担と認識せざるを得ない。平穏な市民生活を確保するために岩国市としては毅然とした対応が求められる。
岩国市におかれては、今回の訓練について国・米軍に抗議するとともに、今後岩国基地において重量物吊り下げ訓練を行わないよう求めることを申し入れる。