F35B戦闘攻撃機の曲技飛行まがいの飛行訓練に抗議を求める要望書

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                          共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

F35B戦闘攻撃機の曲技飛行まがいの飛行訓練に抗議を求める要望書

 本年1月27日午前7時30分頃と午前8時頃それぞれ約10分間、岩国基地周辺上空において、F35Bが曲技飛行まがいの急上昇、急降下、急旋回、背面飛行、低空飛行を行った。同様の訓練が1月28日、2月1日、2月3日行われたことが確認されている。

 現在シンガポール国際空港では大規模なエアショーが開かれているが、このエアショーに岩国基地所属VMFA242のF35Bが参加し、展示飛行を行ったことがネット情報(2月16日付)で確認された。岩国基地で行われた曲技飛行まがいの飛行訓練がエアショーの予行演習であったことは間違いないと思われる。

 飛行訓練が行われた場所は、岩国基地進入管制空域(通称岩国エリア内)であり、米軍が管制権を持ち米軍機が優先的に飛行できる空域である。しかしながら、上空は民間航空機の飛行コースがある。このような飛行訓練は民間航空機の安全を脅かすものである。また、早朝の急上昇、急降下などは周辺住民に騒音被害をもたらし、不安を感じさせるものであることは疑いない。

 1988年8月28日西ドイツのラムシュタイン空軍基地の航空ショーでは、航空機が墜落し多くの犠牲者をだす結果となっている。航空ショーの展示飛行が墜落の危険を孕む飛行であることは明白である。

 このような危険な展示飛行の予行演習を地元自治体に通告することなく、一方的に行っていたというならば、まさに住民を軽視した米軍の身勝手な運用であり、横暴というしかない。以上から以下の点について要望する。

1,今回のF35Bの曲技飛行まがいの飛行訓練について、国、米軍に抗議すること

2,騒音をまき散らし、墜落の危険性が高い曲技飛行まがいの展示飛行については反対の立場を明確にすること

3、米軍の飛行に無秩序な優先権を保障する内容となっている日米地位協定、航空法の特例に関する法律の改定を国に求めること

以上