2025年6月19日
防衛大臣
中谷 元 殿
瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク
共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦 久米慶典
岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会
共同代表 池上忍 菊間みどり 西浦紘子 吉田正裕
VMFA211の岩国基地配備に関する申し入れ
第一海兵航空団は5月10日、岩国基地に新たなF35B部隊VMFA211を、UDP(Unit Deployment Program・・部隊展開計画)において配備した旨発表した。現在岩国基地には、海兵隊の戦闘攻撃部隊についてはすでに3個のF35B部隊が駐留しており、VMFA211の配備で4部隊となった。F35B戦闘攻撃機の数も10機増加した。著しい基地機能強化であり、基地周辺住民への騒音被害や事故の危険性がさらに深刻化することは明白である。
VMFA211の配備に関して、国はあまりにも無責任な対応に終始している。岩国市は5月9日の時点で国に事実関係、VMFA211の配備の目的や理由、滞在期間などを照会していたが、5月27日にようやく回答をしたものである。その回答も「運用機数に大きな変更がない」などと言う曖昧なもので、およそ住民の納得できる説明ではない。再度の県・市の質問に対しても、あくまで米側からのものとして同様の回答に終始している。
国の回答は矛盾に満ちている。「運用機数に大きな変更はない」としながら、米軍の運用に関することは答えられないとして、現在の運用機数や標準的な運用機数は明らかにしていない。これでは住民として、機数が増えたのかどうか検証のしようがない。国はVMFA211の配備を一時的なものとするが、UDPは継続性をもつ部隊展開計画であり、今後なし崩し的に戦闘攻撃部隊が4部隊配備される可能性も懸念される。
また国は昨年夏以来、「海兵隊の配備機数は10機程度減少する」としているが、これには根拠がない。米国防総省が昨年7月3日発表したプレスリリースによると、嘉手納基地や三沢基地については変更後の機種と機数が明確にされているのに対して、岩国基地はF35Bの数を修正する(modify the number of F35B)としか書かれていない。国は一体なにを根拠にこのような説明をするのか。
以下申し入れる。
記
- 岩国基地における現在の海兵隊戦闘攻撃部隊(VMFA)の運用機数について示されたい。
- 岩国基地における海兵隊の配備機数が全体として10機程度減少すると認識する根拠を示されたい。
- 岩国市は6月16日の本会議において、現在強襲揚陸艦アメリカにVMFA242の10機のF35Bが搭乗しているので、現時点では運用機数に変化がない旨の答弁をしているが、国はこの答弁を追認できるのか、問う。
VMFA211の配備は明白な無通告の機能強化であり、基地周辺住民としては到底容認できない。国におかれては米軍に対して配備の撤回を求めるよう申し入れる。
