2025年3月12日
岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を守る
住民ネットワーク
共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦
久米慶典
VMFA214の岩国基地配備に関する申入れ
第一海兵航空団は3月8日岩国基地にVMFA214部隊を配備したことを明らかにした。VMFA214はF35Bの部隊である。第一海兵航空団はローテーション部隊におけるFA18からF35Bへの機種変更の始まりだともしている。現在岩国基地に配備される海兵隊戦闘攻撃機の3部隊はすべてF35Bの部隊となった。
今年2月発表された2025海兵航空計画によると、現時点でのF35Bは6部隊であり、そのうちの半数が岩国基地の配備となったことになる。F35Bはステルス性を持つだけでなく、優れたセンサー機能を装備する最新鋭の戦闘攻撃機である。加えてF35Bは短距離離陸と垂直着陸が可能で、わずかなスペースで運用が可能な航空機であり、EABO(前進遠征基地作戦)など海兵隊の戦略に重要な役割をもつことが明らかになっている。また海兵隊は今回のVMFA214の配備は画期的なことともしている。配備は明白な基地機能の強化と判断される。このような重大な機種変更にかかわらず、地元自治体への通告なくして実施されたことに強く抗議するものである。
基地機能の強化は相手国からの攻撃の脅威を増加させるものであり、市民も不安を増大させずにはおれない。
現在の岩国基地での米軍の配備機体数については不明な点が多い。2025年海兵航空計画では、2024年度米会計年度において、VMFA121とVMFA242はともに12機編成となったとされ、海兵航空隊のすべてのF35Bの部隊は将来12機編成となることが記されている。国は昨年8月岩国市に、海兵隊は今後機数全体として10機程度減少するとしていたが、この説明が正確かどうかは疑問を持たざるを得ない。
昨年8月市長は海軍・海兵隊の機種変更について容認を表明されたが、オスプレイの安全性の問題や機種変更が市民に及ぼす影響を鑑みたとき、撤回されることが適当と考えられる。
以下申し入れる。
記
1、VMFA214部隊の無通告配備については、国・米軍に抗議すること。
2、現在の岩国基地配備の部隊毎の機体数について明らかにするなど、情報の公開を国・米軍に徹底させること。
3、昨年8月の岩国基地所属機の機種変更の容認については岩国市として撤回すること。
以上