2025年9月2日
岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を守る
住民ネットワーク
共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦
久米慶典
岩国基地での「タイフォン」ミサイルシステムの展開訓練に反対する申し入れ
防衛省は日米合同演習レゾリュート・ドラゴン25において、岩国基地で米陸軍が長距離ミサイルシステム「タイフォン」の展開訓練を行うと発表した。報道(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版2025年3月27日付)によると、「タイフォン」からのミサイルは1200マイル(約1930キロメートル)先の標的にまで届くとのことである。岩国基地に配備されれば、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)、ロシアのウラジオストック、中国の北京(ペキン)、上海(シャンハイ)、武漢(ウーハン)をまで射程に収めることになる。
発表ではハワイに本部を置く米陸軍の第3マルチドメインタスクフォースがレゾリュート・ドラゴン25に参加するとなっているが、マルチドメインタスクフォースは米陸軍が対中国・ロシアの「中心的存在」と位置付ける軍組織であり、「タイフォン」ミサイルシステムを所持している。
防衛省は「タイフォン」については、レゾリュート・ドラゴン25での一時的な展開としている。しかし昨年4月の報道によると米領土内に配備されている「タイフォン」は訓練などで日本に一時的に展開される可能性が高いとされており、一時的な展開は予定どおりと認識している。「タイフォン」は有事において日本に展開される運用と推測される。防衛省は岩国基地の戦略的な位置を高く評価しているが、今後も恒常的に岩国基地に搬入・展開される可能性は極めて高いと考えられる。また訓練は実戦を想定している。有事になれば岩国基地に「タイフォン」が搬入され、展開することは容易に想像される。
レゾリュート・ドラゴン25での「タイフォン」の展開訓練は、岩国基地を米陸軍がミサイル攻撃基地とする第一歩であり、明白な基地機能の強化である。
地上配備のミサイルシステムが相手国からの攻撃目標になることはもちろん、中国・ロシアの主要都市を直接攻撃できる「タイフォン」が展開することについては、市民は強い不安を抱くものである。市民の精神的な負担は大きいと言わなければならない。
さらに「タイフォン」の岩国基地展開は東アジアでの緊張を高め、さらなる軍拡競争を導くものであり、国民の平和を願う気持ちとも相いれない
市長におかれては、今回の「タイフォン」展開について容認の立場を明らかにしているところであるが、市民の安心・安全を実現する立場から撤回することが必要である。以下申し入れる。
記
レゾリュート・ドラゴン25における米陸軍「タイフォン」ミサイルシステムの岩国基地展開については、8月28日に示された市長の容認・理解発言は撤回され、反対の立場を表明すること。
