岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
岩国基地での空軍・海軍・海兵隊の統合化に反対し、騒音被害など市民負担の軽減を求める申し入れ
3月12日ハワイヒッカム基地から 米空軍の最新鋭戦闘機F22が6機岩国基地に飛来した。報道によれば「周辺地域での演習を数週間にわたって実施する」とのことである。最近岩国基地においては米空軍機の飛来、訓練が頻繁にみられる。昨年12月には戦略爆撃機B1Bが初めて岩国基地に着陸した。今年2月には三沢基地のF16Dが飛来し海兵隊員から給油を受けている。横田基地配備のC130J-30(普通のC130Jより胴体が延長されたストレッチモデル)は愛媛県や高知県で低空飛行が目撃されているが、これらは岩国基地を離陸したものと考えられる。
岩国基地は海兵隊が管理する海軍・海兵隊の航空部隊の基地である。しかし最近は空軍の戦略的な使用も特徴的となっている。米軍は軍種の壁を超え統合を目指しているとされるが、岩国基地でのこのような動きはその証明とも言える。統合基地ということでは沖縄県嘉手納基地が知られているが、まさに岩国基地も嘉手納基地レベルの統合基地になろうとしていると指摘せざるを得ない。岩国基地の統合基地化は市民に大きな負担をもたらす。嘉手納基地周辺の騒音被害などは極めて深刻であるが、岩国基地においても騒音・事故など市民への負担は今後一層過重なものになる危険が高いと考えられる。
また最近の岩国基地における騒音被害は受忍の限度を超えている。3月上旬には海兵隊のFA18の部隊が他基地に展開していたにも関わらず、岩国市への苦情件数は同時期については激増している。市民負担の軽減のために以下の点について申入れる。
1,今後空軍機の飛来については反対の立場を明確にすること
2,F22の岩国基地展開については、撤退を国・米軍に申し入れること
3、連続する戦闘機の離陸及び1日当たりの戦闘機の離着陸については制限するよう国・米軍に申し入れること
4、騒音軽減の効果的な措置を実現するため専門家、住民代表、地元自治体、米軍をメンバーとする協議体を発足させること