2025年11月10日
防衛大臣
小泉 進次郎 殿
瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク
共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦 久米慶典
岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会
共同代表 池上忍 菊間みどり 西浦紘子 吉田正裕
岩国基地におけるタイフォン・ミサイル・システムの即時撤去と再配備反対の申し入れ
本年9月に行われた日米合同演習レゾリュート・ドラゴン25において、米陸軍は岩国基地に長距離ミサイルシステム「タイフォン」を配備した。防衛省の地元自治体の説明では、「今回の展開は、訓練のために一時的に行われるものであり、恒常的な配備を念頭に置いたものではない。」としている。しかしながらレゾリュート・ドラゴンが終了し、すでに1か月以上が経過しているにもかかわらず、現時点ではまだ岩国基地に置かれたままである。「訓練のために一時的に行われる」という説明とは違う状態であり、基地周辺住民を欺いたと言うべきである。強く抗議するものである。
米陸軍は昨年4月合同演習のためと称し、フィリピンに「タイフォン」を一時的に配備したが、演習後も撤去せずに配備が継続された。6月25日付の一部報道では「タイフォン」はフィリピンにおいて事実上の常設態勢に入っているとされている。岩国基地においても配備が常態化することが懸念される。
「タイフォン」から発射されるミサイルの射程はおよそ1600kmとされている。北朝鮮全域、ロシアの極東部、中国本土の奥深くまでを攻撃範囲とすることとなり、岩国基地のタイフォン配備は周辺国を著しく刺激している。
地上配備のミサイルシステムが相手国からの優先的な攻撃目標になることは明白であり、「タイフォン」配備に基地周辺住民は強い不安を抱くものである。
岩国基地は空母艦載機部隊が駐留するようになったが、基本的に海兵航空隊の基地である。にもかかわらず、最近は米空軍が一時的に展開するなどが頻繁に行われ、遂に米陸軍のミサイル基地としての機能が付け加えられようとしている。まさに際限のない基地機能強化に基地周辺住民の負担も限りなく大きくなっている。
「タイフォン」はトマホークミサイルを発射するが、トマホークは核・通常弾頭の両方を搭載することができるミサイルである。防衛省は「核弾頭を搭載したミサイルを運用する能力は有しない」としているが、将来において核攻撃任務を持つようになる可能性は否定できないことを指摘する。以上より次の点について国に申し入れる。
記
- 岩国基地に配備されている「タイフォン」については、即刻撤去するよう米軍に求めること。
- 岩国基地の「タイフォン」撤去後の再配備については、断固として反対の立場を表明すること。
