米陸軍防空砲兵部隊の岩国基地使用について反対を求める申入れ

2023年11月2日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク

共同代表 桑原 清

 

米陸軍防空砲兵部隊の岩国基地使用について反対を求める申入れ

 

岩国基地のDVIDS(米軍情報サイト)は、10月24日嘉手納基地に配備されている米陸軍第一防空砲兵連隊の第一大隊のD(デルタ)中隊が、日米合同演習レゾリュートドラゴン23の一環として、誘導ミサイル運搬車(大型の機動戦術トラック)を維持・整備したことを明らかにしている。

DVIDSの写真によると運搬車には合計14基のキャニスター(ミサイルコンテナ)が搭載されている。2016年嘉手納基地に配備された1-1防空砲兵大隊は地対空誘導ミサイルPAC3及びPAC2を装備しているとされている。

レゾリュートドラゴン23は南西諸島・九州で行われている実働演習であるが、有事において1-1防空砲兵大隊が岩国基地を使用する可能性が大きいことを意味している。また米陸軍は2021年12月日米共同指揮所演習やまさくら81においても揚陸艇を岩国基地に入港させている。同年6月には日米共同演習オリエントシールドの際に、米陸軍ヘリの輸送に岩国基地は使用されている。これらの事実を考慮すれば、米陸軍が戦略的に岩国基地を使用する意図を持っていると判断せざるを得ない。

今回のレゾリュートドラゴン23において、岩国基地が使用されることについては事前に通告はされていない。強く国・米軍に抗議するものである。また大規模な日米合同演習において頻繁に米陸軍が岩国基地を使用していることは、明白な基地機能の強化でもある。岩国基地は米空軍機の展開場所にもなっているが、これ以上の負担増は市民として絶対に容認できない。以上より次の点について申し入れる。

 

  • 通告なく米陸軍がレゾリュートドラゴン23の一環として岩国基地を使用したことに対して、米軍・国に抗議すること。
  • 米陸軍の岩国基地使用については反対の意思を表明すること。

以上