防衛大臣
岸 信夫 殿
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
岩国基地への空軍機展開に対し抗議し、その撤去を求める申し入れ
6月1日以降、岩国基地にアラスカから18機のF35A戦闘機、ハワイから12機のF22A戦闘機が展開し、それに合わせ航空兵も派遣され、ともに訓練を続けている。30機もの空軍機が1か月もの長期間滞在したことは過去に例がなく、まさに異常な事態というべきである。加えて第354航空遠征団も岩国基地に展開していることが明らかになっている。昨年来の空軍機の飛来で明らかになったことは、空軍機の訓練は市民生活に大きな騒音被害をおよぼすということである。すでに夜間訓練などが続けられ、基地周辺は騒然としてる。市民生活への騒音被害は大きく、突然の予期せぬ空軍機の展開に市民の不安は増すばかりである。
米空軍の二つの遠征戦闘飛行隊とそれらを統括する航空遠征団の展開は、あまりにも重大な基地機能強化であり、重要な配置の変更とも考えられる。このような機能強化が地元自治体、住民に事前に協議されることもなく強行されたことは到底容認できるものではない。断固抗議するものである。
6月・7月は本来であれば空母艦載機がおらず、航空機騒音が減少する時期である。ところが今年は空軍機の飛来、訓練により騒音被害は耐え難いものとなっている。岩国市への苦情件数を見てみると、一昨年(2020年)6月は217件、昨年(2021年)6月は173件となっているが、今年はすでに21日までに6月の苦情件数は311件となっている。
昨年からのF22A、F35Aの空軍機の岩国基地への展開は断続的であり、今後も空軍機が展開することへの不安が市民には大きい。岩国基地が空軍の基地となることは絶対に容認できない旨申し上げ、以下申し入れる。
記