岩国基地配備のオスプレイCMV22の飛行停止を求める申し入れ

2026年1月8日

岩国市長

福田良彦 殿

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦

久米慶典

岩国基地配備のオスプレイCMV22の飛行停止を求める申し入れ

 

昨年12月オスプレイについて米海軍航空システム司令部と米政府監査院による二つの報告書が公表された。とりわけオスプレイの安全性について責任を負う米海軍航空システム司令部の包括的レビューは衝撃的な内容を明らかにしている。

レビューによると「オスプレイは最初のかつ唯一のティルトローターの軍用機であり、最も航空力学上複雑な航空機」とされ、「材料、安全性、技術において解決されていない欠陥を持つ」と端的に指摘されている(8P、14行目から)。また「オスプレイは初期からリスクが累積し、プログラム(オスプレイの調達・開発・配備などに責任を持つ部署・・久米)は積極的にリスクを特定したが、物質的な制限や予算の優先順位付け・緊急性のために迅速に材料の面でも非材料の面でもリスクを引き下げる措置がとれなかった」としている(8P、6行目から)。またリスクの危険度を表すマトリックス表で壊滅的とされるリスクを28抱えている(8P、19行目から)。オスプレイはヘリモードと飛行機モードを合わせもつ極めて特殊な航空機で、当初より安全性が疑われると指摘されてきた。にもかかわらず特定されたリスクについて適切に対応されていなかったのである。

ところが防衛省はこのような調査結果は全く無視し、12月の「レビューの公表」では、あたかも現在オスプレイの安全性が確立しているかのような記述に終始している。

レビュー7P「調査結果の概要」において、過去4年間の12件のクラスA事故のうち7件が物質的な欠陥が原因もしくは一因になっていたとし、うち5件が壊滅的な結果をひきだし、二つの近時の例としてHCE(ハード・クラッチ・エンゲイジメント)とドライブトレインのギアに使用されている合金X53に介在物が混入したことによるギアの破損をあげている。海軍航空システム司令部は推奨事項として、HCEについては再設計された入力クイルアセンブリの配備を求め、ギアの問題では純度を高めたX53トリプルメルトギアへの換装と振動監視システムの配備を求めている。

私たちはすでに昨年4月海兵隊がその取り組みをすすめようとしていることを2025年度海兵航空計画で指摘したが、この3点はオスプレイの安全性を確保するうえで喫緊の課題である。

水上を飛行する際は、安全な着陸地点から30分以内とする飛行制限が解除されたという報告はない。このような制限を抱える航空機が安全と言えるわけがない。米海軍航空システム司令部の調査結果とその勧告は日本政府も重く受け止めるべきである。以下申し入れる。

1、米海軍航空システム司令部が勧告するように、新しい入力クイルアセンブリが設置され、プロップローターボックスのギアの合金の純度が高められ、プロップローターボックスに振動監視システムが配備されるまで、岩国基地配備のCMV22については飛行停止を国・米軍に求めること。