オスプレイの飛行停止を求める申入れ

2023年12月4日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク共同代表 桑原 清

 

オスプレイの飛行停止を求める申入れ

 

11月29日鹿児島県屋久島沖で米空軍のCV22オスプレイが墜落し、1名の死亡が確認され、同機に搭乗していた7名が行方不明となっている。亡くなった乗組員には心から哀悼の意を表明するものであり、残る行方不明者ついては無事を祈るばかりである。

目撃者によれば、事故機のオスプレイはエンジン付近から火を噴きだし、機体が反転墜落したとされる。実に衝撃的な事故である。岩国基地は海兵隊のみならず空軍のオスプレイが本拠地から各地に展開する際の中継基地とされており、頻繁にオスプレイが飛来、離発着する基地となっている。今回の事故は市民に恐怖と不安を抱かしている。

我々が従来より指摘してきたことであるが、オスプレイは安全性が確立していない航空機である。とりわけ昨年来、海兵隊、空軍を問わず重大事故が頻発している。今年7月発表された昨年6月8日の事故についての調査報告書では、海兵隊はギアボックスのクラッチの不具合(ハード・クラッチ・エンゲイジメント)が原因と断定し、構造的な欠陥を認めるものとなっている。にもかかわらず、米軍は抜本的な対応を取らず、オスプレイを飛行させ続けている。

すでに日本政府は「安全が確認されてから、飛行を行うよう要請」したとし、沖縄県知事も安全確認がされるまで即時の飛行停止を求めている。しかしながら、事故後も米軍は空軍・海兵隊ともにオスプレイの飛行を止めていない。実に不誠実な対応であり、国民の安全より軍の運用を優先する態度であり、強く抗議するものである。以上より次の点について申し入れる。

 

  • 今回の事故原因の究明を早急に行い、事故の経過・原因・再発防止策をすみやかに公表するよう国・米軍に求めること。
  • オスプレイの安全が確認されるまで直ちに飛行を停止するよう国・米軍に求めること。
  • MV22の飛行高度を200フィートまで容認した日米合同委員会合意について撤回を国・米軍に求めること。

以上