エリア567での危険な空中給油訓練に抗議を求める申入れ

2024年2月15日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク共同代表 桑原 清

 

エリア567での危険な空中給油訓練に抗議を求める申入れ

 

本年2月12日付中国新聞は島根県浜田市上空で撮られたとして、KC130J空中給油機からFA18ホーネットへ空中給油をしている写真を掲載している。機体はすべて岩国基地所属とみられる。記事は浜田市中心部の住宅地近くでの陸地上空での飛行であったとしている。

空中給油は給油機と戦闘機が接近し飛行を続けるもので、航空機同士の衝突の危険が指摘されている。実際岩国基地所属機の事故として、2018年12月高知県沖の太平洋でKC130とFA18が夜間の空中給油訓練中に衝突し、2機が墜落し6名が死亡している。過去、空中給油での事故は数多く報告されている。

空中給油訓練については、2017年2月22日の衆議院予算委員会第一分科会において防衛大臣が「防衛省としては、米側から、今後とも空中給油訓練は陸地からは離れた海域の上空でしか実施せず、陸地の上空では実施しないことを確認いたしております。」と答弁している。

今回の空中給油訓練はこの答弁を否定するものであり、日本国民と国会を裏切る行為であり、住民の安心安全を脅かす危険な訓練である。絶対に容認できない。空中給油訓練が行われた場所は、米軍訓練空域とされている、いわゆるエリア567でのことである。エリア567において米軍機は、長年低空飛行や対地攻撃などの訓練を繰りかえし、傍若無人にふるまい空域下の住民を苦しめている。

エリア567は岩国市の行政地域の上空にも設置されている。空中給油訓練が放置されるならば、岩国市の上空でも強行されるおそれがある。今回の訓練は決して浜田市のことではなく、岩国市も当事者として対応されるべきものである。以上より下記について申し入れる。

 

  • 昨年12月5日正午ごろ浜田市上空で実施された空中給油訓練については、米軍・国に対して強く抗議すること。
  • エリア567内での危険な空中給油訓練・対地攻撃訓練・低空飛行訓練については禁止されるように米軍・国に要望すること。

以上