エリア567における米軍機によるフレア使用訓練の実態解明を求める申入れ

岩国市長

 福田良彦様

                       瀬戸内海の静かな環境を

                       守る住民ネットワーク

                        共同代表 河井弘志

                        共同代表 桑原 清

エリア567における米軍機によるフレア使用訓練の実態解明を求める申入れ

本年10月11日広島県北広島町上空において、米軍機FA18ホーネットとみられる航空機が、敵赤外線ホーミング誘導ミサイルから機体を防御するために放射する兵器「フレア」を使用したとする報道が相次いでいる。

使用されたとする空域は岩国基地所属の米軍機が日常的に訓練を行っているエリア567と呼ばれる自衛隊訓練空域である。米軍機はエリア567で対地攻撃訓練、ドッグファイトなどの敵戦闘機との空中戦を想定した訓練など様々な訓練を行っている。エリア567は広島県・島根県・山口県にまたがる空域で岩国市にも一部かかっている。

インターネットからの情報によればフレアはマグネシウムなど酸化しやすい金属粉末をベースにテフロンやアンモニウムなどの添加剤が加えられているとしている。マグネシウムは酸化しても人体に害はないかもしれないが、重金属が燃焼させられるとすれば健康被害を引きおこす可能性は高い。またテフロンはフッ素化合物であり、燃焼すれば人体に影響を及ぼす可能性が極めて高い。

現時点ではフレアを構成する物質は明確に周知されていない。フレアの使用により健康被害や環境汚染が生じる可能性は払しょくできない。住民に不安は広がるばかりである。

11日のフレア放出の訓練についてその実態を明らかにすること、フレアの使用にともなう人体・環境への影響を明らかにすること、エリア567などでの陸上上空でのフレア使用については禁止することを国・米軍に求めるよう申し入れる。