オスプレイ事故の原因と再発防止対策の公開を求める申入れ

2024年3月12日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク共同代表 桑原 清

 

オスプレイ事故の原因と再発防止対策の公開を求める申入れ

 

米軍は昨年12月6日以来運用を停止していたオスプレイについて、3月8日飛行許可を発出し、運用停止を解除する旨発表した。

米海軍航空システムコマンドのプレスリリースによると、米軍は運用停止の間、事故の徹底的なレビューと、安全な運用再開に寄与するリスク軽減措置の策定を行ったとしている。また部品の不具合に対処し、安全な運用再開を可能にするため、整備及び手順の変更が実施されたともしている。

防衛省も「事故の原因となった部品の不具合は特定されたと認識しており、当該不具合に対する各種の安全対策の措置を講じることで、安全に運用を再開できると考えています。」と無批判に米軍に追随する姿勢を示している。

問題は原因となった部品がどの部分のものか具体的に明らかにされていないことであり、再発防止対策が有効なのか判断できないことである。真に原因が究明され、効果的な再発防止対策が取られたのであれば、誰もが検証可能なように原因と再発防止策が公開されるはずであり、また公開されるべきである。あえて具体的な詳細が明らかにされていないことを考慮すると、到底オスプレイの安全性が確保されたとは思えない。今回の米軍・防衛省の説明・対応は国民には理解不能であり、とりわけ海兵隊・空軍のオスプレイの中継基地となっている岩国基地周辺の住民にとっては、不安を大きくさせるだけのものである。

防衛省は今後関係自治体に説明するとしているが、岩国市もその対象であると考えられる。岩国市おいては、市民の安全・安心を確保・実現する立場からこの問題では防衛省に対して断固とした毅然たる対応が求められる。

昨年11月のオスプレイ墜落事故については、事故原因とその再発防止対策について、市民がオスプレイの安全性を確認できるレベルでの情報公開を米軍・防衛省に求めるよう申し入れる。

以上