米空軍F35A戦闘機の飛来に抗議を求める申し入れ

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                          共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

米空軍F35A戦闘機の飛来に抗議を求める申し入れ

 6月1日に12機、4日に6機、合計18機のF35A戦闘機が岩国基地に飛来し、現在も駐機している。これらの航空機にはすべて尾翼にAKのテールコードがマーキングされ、所属部隊名などから米本国アラスカイールソン基地所属のF35Aであることが確認される。また6月1日には三沢基地F16戦闘機10機が岩国基地に到着、給油後嘉手納基地に向かったとされている。2日にはやはり8機の三沢基地所属F16が岩国基地に飛来している。

 一昨年来、B1B、F22、F35、F16等の米空軍機の岩国基地飛来、展開が相次いでいる。米軍は新しい世界戦略に基づき「動的戦力運用」を実施しているが、岩国基地がその運用において米空軍の拠点になっていることは明らかである。岩国基地が海軍・海兵隊・空軍の統合基地になることを危惧する。

 山口県基地関係県市町連絡協議会の発表によると、2021年度は2020年度との比較では騒音測定29地点中、28地点でW値が高くなったとされている。騒音被害が甚大になった一つの要因として空軍のF35A、F22の飛来展開による訓練の激化がある。このことは連絡協議会も認めているところである。

空軍機の飛来、展開が恒常化すれば基地機能の強化であることはもちろん、騒音・事故の基地被害の増大を招くことも明らかであり、岩国市としても空軍機の飛来、展開には反対の立場を明らかにすることが求められている。

 イールソン基地所属のF35Aが駐機していることについて、国から部隊名、展開期間、目的などが明らかにされていないことは重大である。あまりにも岩国市民を軽んずる対応であると言わなければいけない。以上より以下の点について申し入れる

1、 6月1日以降の外来機の飛来について、岩国市の把握している状況について明らかにすること。
2、 F35Aの展開について反対の意思を表明し、国・米軍に抗議すること。
3、 情報提供の遅れ、不十分さについて断固たる抗議を国に対して行うこと。