岩国基地配備CMV22の安全性・運用について情報の公開を求める申入れ

2025年1月10日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク

共同代表 桑原 清

 

岩国基地配備CMV22の安全性・運用について情報の公開を求める申入れ

 

米軍のオスプレイは、昨年11月20日の米本国ニューメキシコ州での空軍オスプレイCV22の事故を受けて、12月6日米海軍航空システム司令部(NAVAIR)の要請により一時飛行停止の処置が行われた。その後12月20日NAVAIRは新しい暫定飛行許可のもとにオスプレイの飛行再開を容認した。

NAVAIRの12月20日のプレスリリースによれば、所定の飛行時間を満たさないプロップローターギアボックス(PRGB)を持つオスプレイは、追加のリスク軽減制限のもとに新たな暫定飛行許可が発出されるとのことである。

AP通信(12月21日)によればニューメキシコ州での事故は、一昨年11月28日の日本での墜落事故と同様のPRGB内でのギアの破損によるもので、その原因はギアの原材料である金属の中に介在物(異種の物質)が存在することにあり、そのために金属の脆弱性がもたらされ、引き起こされたものであるとしている。またその金属の脆弱性が発生するとしたら、それは早い段階であることが見つけられたとしている。

NAVAIRは新しい暫定飛行許可が適用されるオスプレイの数、そのPRGBの所定の飛行時間、付け加えられた飛行制限などは公開されないとしている。

岩国基地には現在海軍の艦載機としてCMV22が少なくとも3機配備されている。このオスプレイが新しい暫定飛行許可が適用されている機体かどうかは明らかにされていない。またこの間の米軍・国からの説明は極めて不十分である。オスプレイは度重なる事故や飛行停止処分などにより構造的な欠陥が懸念される航空機であるが、その上情報の開示がこのように制限されるのであれば、市民の不安は否が応でも増大する。以下申し入れる。

 

1、岩国基地に配備されているCMV22が新しい暫定飛行許可が適用されている機体なのかどうか、国・米軍に明らかにさせること。

2、新しい暫定飛行許可が適用される機体であるならば、その飛行制限の内容を、国・米軍に明らかにさせること。

3、オスプレイの安全性・運用の問題については、国・米軍に徹底した情報公開を求めること。