岩国基地隣接の水路・遊水池での水質調査を求めることの申し入れ

2024年11月26日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を

守る住民ネットワーク

共同代表 桑原 清

 

岩国基地隣接の水路・遊水池での水質調査を求めることの申し入れ

 

岩国市においては、PFAS問題について市独自で岩国基地周辺の水質調査を行うとのこと、汚染の実態解明への一歩と受け止めている。しかしながら、報道によれば調査地点は環境省と山口県が過去調査した地点を検討しているとのことであり、これでは実態解明には不十分な調査と言わざるを得ない。

PFOS・PFOA合計89.3ng/lが検出された「平和を求める元軍人の会」の調査地点も175.6ng/lを検出した私たち「瀬戸内ネット」の調査地点も岩国基地の遊水池から水が流出する水路で行われたものである。また難分解の性質を持つ「永遠の化学物質」PFASを含んだ泡消火剤を長年基地内で使用したことを、米軍・自衛隊も否定してはおらず、汚染源が岩国基地にある可能性は極めて高い。

PFAS問題について、市民生活への影響を調査するうえで、岩国基地近隣の調査は不可欠である。汚染の実態が解明されてこそ、適切な対応策が講じられると考えられる。岩国市におかれては、岩国基地に隣接する水路・遊水池での水質調査こそが求められる。その旨申し入れる。