空母艦載機のFCLP、CQに関わる要望書

防衛大臣

岸信夫様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                         共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

空母艦載機のFCLP、CQに関わる要望書

 中国四国防衛局は5月4日岩国市に対して5月5日から15日まで空母艦載機によるFCLP(着艦訓練)を硫黄島において行う旨通告した。加えて岩国基地など4基地を天候等で硫黄島において訓練が実施できない場合の予備の代替施設としても指定している。

 FCLPは岩国市民の受忍の限度をこえる騒音被害をもたらす激しい訓練である。FCLPを岩国基地で行うことについては断固として拒否をするものである。またFCLP前の集中的なタッチアンドゴー訓練もFCLP同様市民に堪えがたい騒音被害をもたらすものであり、絶対に容認できない。

 FCLPについては岩国日米協議会により1週間前の通告が義務付けられているが、今回の通告は直前のものであり、あまりにも遅すぎる通告である。岩国市民を軽視するものとして強く抗議する。

 昨年5月の空母R・レーガン出港前のCQ(着艦資格取得訓練)はすべて硫黄島付近の洋上で実施され、岩国基地を使い艦載機がCQのために離着陸することはなかった。しかし今回の通告ではCQについては「情報が入手できていない」とされ、「硫黄島近海の洋上での実施は・・昨年に限った措置と認識している」としている。CQは激しい離陸と夜間、深夜の着陸を伴い、基地周辺住民にもたらす騒音被害はあまりにも大きいものである。昨年同様に行えばCQで岩国市民が苦しむことはない。以上の点を踏まえ、下記について要望する。

1、FCLPの通告については、たとえ予備指定であっても岩国日米協議会で約束されたように、少なくとも1週間前には行うこと。

2、FCLPは岩国基地では行わないこと。

3、FCLP前の事前の集中訓練(光学着陸誘導装置を使用した訓練など)は行わないこと。

4、CQは昨年同様硫黄島近海洋上で行うこと。

以上