米軍岩国基地内におけるコロナウィルス感染症患者増加についての申し入れ

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                         共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

米軍岩国基地内におけるコロナウィルス感染症患者増加についての申し入れ

首都圏などで緊急事態宣言が発出され全国的に感染者が爆発的に増加するなかで、岩国市においても毎日のように新しい感染者が確認されている。一方で米軍岩国基地の最近の感染者数も驚くほどの人数となっている。米軍基地の状況・対応は日米地位協定の壁もあり、一般市民には十分に知らされておらず、いたずらに不安が増大する結果となっている。

今年になってからの基地内の感染者発生の総数は17日までで78人となっている。内容を見ると、濃厚接触者と思われる人数は57人で、感染経路不明と思われる人数は21人となっている。1月3日の基地司令官のフェイスブックへの書き込みでは、昨年末数週間基地内においては対応にゆるみがあったとしている・・シールドが下げられたという言いかたになっている。その結果2週間でウィルスが非常に速いスピードで広がったとされている。感染者の数も考慮すれば、基地内においてクラスターが発生したことは間違いないと考えられる。また基地従業員に感染者がでるなど、すでに基地からウィルスが基地外に染み出している状況ともいえる。

現状の米軍基地からの感染状況についての情報提供については、2013年1月24日の日米合同委員会の覚書に基づいて行われていると認識しているが、昨年8月18日の渉外知事会の特別要請にあるように「米軍基地と衛生当局間の情報交換が可能となるような仕組みを早急に構築すること」が求められている。

コロナ感染症対策においては、一般市民も軍人も外国人もない。コミュニティ全体での情報共有と協力が必要と考えるものである。以上の点から下記申し入れる。

1,米軍岩国基地と岩国健康福祉センター、岩国市の間での迅速な情報交換、協議が可能となるような仕組みを早急に構築すること。

2、市民の感染症対策に必要な情報は迅速に公表すること、例えば感染者が基地外に居住するかどうか、症状の程度など。