米陸軍揚陸艇の岩国基地港湾施設の使用に抗議を求める要請文

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                          共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

米陸軍揚陸艇の岩国基地港湾施設の使用に抗議を求める要請文

 本年12月8日米陸軍揚陸艇フォートマックヘンリー(LCU-2020)が岩国基地の岸壁に接岸、9日にかけて荷の積み下ろしを行ったことが明らかになった。岩国基地DVIDS(12月13日付)によると、フォートマックヘンリーの岩国寄港は、日米共同指揮所演習やまさくら81(12月1日から13日まで実施)の一環で行われたものであり、神奈川県相模原市に司令部を置く米陸軍第38防空砲兵旅団の後方支援のための能力テストであったとしている。

 指揮所演習の一環として岩国基地が使用されたことは重大である。演習は当然有事を想定して行われるものであり、有事において米陸軍揚陸艇が岩国基地を使用する可能性が大きいことを示し、米陸軍が戦略的に岩国基地を使用するということと理解できる。フォートマックヘンリーは岩国基地の弾薬専用岸壁にも接岸したことが確認されている。

 今年6月日米共同演習オリエントシールドの際にも、米陸軍ヘリの輸送に岩国基地は使用されている。度重なる米陸軍の岩国基地港湾施設の使用は市民としても不安を増大させるものであり、容認することはできない。自衛艦いずも、輸送艦ミゲルキース、強襲揚陸艦アメリカなどが相次いで岩国基地に入港し、岩国基地はもはや米軍の軍港の様相を呈している。軍港化は市民の安心・安全とは相いれないものである。

 岩国市においては今回の米陸軍揚陸艇の岩国基地港湾施設への入港については、強く米軍・国に抗議するよう要請する。