防衛大臣
浜田靖一様
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
要請文
本年5月8日中国四国防衛局は空母艦載機の着艦訓練(FCLP)について、地元自治体に対して、5月9日から19日まで硫黄島で行うことを通告してきた。しかしながら同時に、天候等の事情で硫黄島において訓練できない場合の代替施設として、5月13日から5月19日まで岩国基地を予備施設として指定した旨も通告している。
FCLPは、昼夜を問わず艦載機が離発着を繰り返す訓練で、基地周辺住民には受忍の限度を超えた騒音被害をもたらす。すでに山口県基地関係県市町連絡協議会が要請していることではあるが、岩国基地でのFCLPは絶対に実施しないよう強く求めるものである。また今後岩国基地を予備基地に指定しないように要請するものである。
空母着艦資格取得訓練(CQ)は、FCLPに引き続き実際に洋上で空母に着艦するものである。岩国基地を使用する場合は夜間・深夜に帰投することが多く、やはり甚大な騒音被害を住民に及ぼす。CQについては新型コロナ感染症が広まった2020年から2022年までの3年間、硫黄島付近の洋上で空母への着艦が行われ岩国基地周辺への影響はなかったと認識している。岩国基地を使用してCQを行う軍事的な必要性はないことが証明されたと考える。米軍の都合が優先される訓練ではなく、基地周辺住民の生活に配慮された運用こそが求められる。今回のCQについても岩国基地から離陸し、岩国基地に帰投すること等がないように強く求めるものである。