岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
遠征洋上基地ミゲルキースの定期的な入港に抗議を求める申し入れ
5月25日午後、遠征洋上基地ミゲルキースが岩国基地に入港・接岸した。報道によると入港目的は補給等とのことである。ミゲルキースの岩国基地への入港は昨年10月、今年1月、4月に続いて4回目となる。わずか8か月のうちに4回も入港したという事実は、ミゲルキースが定期的に入港する寄港地として、岩国基地を位置付けていることを示すものである。岩国基地はミゲルキースの準母港になっていると言っても過言ではない。直近にはトリポリの入港もあり、さながら岩国基地は米海兵隊の軍港の様相を呈している。
岩国市は米軍艦船の入港は一時的なものしか容認していないと承知しているが、今回のミゲルキースの入港は、まさに定期的な入港に当たるものである。岩国市として入港に反対の意思を表明し、国・米軍に抗議することを求める。
今回の入港に際しての国からの通知は入港とほぼ同時とされている。トリポリ入港時の事後通知も含め、国は岩国市民を蔑ろにしているとしか考えられず、憤りを禁じ得ない。無人偵察機の配備、F35B戦闘攻撃機の32機体制の確立、港湾施設の軍港化など、岩国基地の機能強化は際限なく続けられている。その一方で国・米軍からの情報提供が著しく制限を加えられていることに、市民として危機感を持たずにおれない。トリポリ、ミゲルキースの情報提供の遅れについては断固として国に対して抗議するべきであり、その旨申し入れる。
岩国基地は米軍の海外における最重要拠点基地の一つになったと認識している。このような基地は相手国からの攻撃目標になることについて、極めて優先度が高くなると考えなければならない。東アジアにおいて平和が維持されるよう努力すると同時に、市民の安全・安心を実現するよう岩国市としても基地機能を強化させないよう力を尽くすことを申し入れる。