10月29日F35Bバードストライク事故を非公表としたことに対する抗議文

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                        守る住民ネットワーク

                         共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

10月29日F35Bバードストライク事故を非公表としたことに対する抗議文

 本年10月29日岩国基地所属のF35B戦闘攻撃機が離陸直後、バードストライク事故を起こしたことを、海軍安全センターが明らかにしている。海軍安全センターによると、この事故により死傷者はいなかったものの、損害額はクラスAの重大事故になる見込みとされている。報道によれば、岩国市は11月5日国から事故の連絡をうけていたにもかかわらず、公表をしていない。岩国市は「市民生活に特段の影響はないと判断した」とのことであるが、事実であるなら、岩国市が恣意的に情報を操作していることになり、市民の知る権利を侵すものであり、強く抗議するものである。

 岩国市情報公開条例は「地方自治の本旨にのっとり、市民の知る権利を尊重する」ことを明記している。岩国基地に関連する事故については、市民生活に重大な影響をおよぼすものであり、市政における重大問題というべきである。これを岩国市の一方的判断で国からの情報を非公表にすることは、地方自治の本旨に反するものと言わなければならない。憲法21条「表現の自由」は国民の「知る権利」が保障されることを前提にしており、昨今の行政は情報の積極的な公開が行われていると認識しているが、岩国市は本年7月13日のF35Bの事故についても国から情報を得ていたにもかかわらず、公表をしていない。このような対応は時代の流れに逆行する、まさに前近代的、非民主的な対応であると強く非難するものである。今後は国からの米軍事故情報については滞りなく公表することを強く要望する。

                                 以上