F35B重大事故における情報公開の徹底と当面の飛行停止を求める申入れ

岩国市長

福田良彦様

                        瀬戸内海の静かな環境を

                         守る住民ネットワーク

                         共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

F35B重大事故における情報公開の徹底と当面の飛行停止を求める申入れ

 本年5月16日岩国基地常駐部隊VMFA121のF35Bが重大事故を起こしたことが明らかになった。海軍安全センターによると飛行中のFODによる事故とされている。国からの情報では飛行訓練中、ラダーハッチが緩みはずれ、はずれたパーツが空気取り入れ口に吸い込まれたとされている。事故原因は現在調査中とのことである。

 海軍安全センターの事故分類では重大事故であるクラスAの位置づけとなっている。事故の態様を考えれば、一歩間違えれば大惨事に繋がったおそれがあり、住民の安心・安全を損なう事故であったことは間違いない。

 第一海兵航空団DVIDSによれば、5月16日は岩国基地の12飛行大隊(VMFA121、VMFA242、VMFA115)が技術向上のためにルーティンの飛行作戦を行ったことが明らかになっている。その際の事故であったことが推測されるが、どのような状況下で、どのような事故であったかについては非常に不十分な情報となっている。

 ラダーハッチが緩んだことが原因であるということから、今回の事故の原因が整備上の不十分さまたはF35Bの構造上の欠陥に基づくものであることは明白である。早急に事故原因が究明され、対策が取られ、安全が確認されることが必要である。以上から次の点について申し入れる。

1、 今回の事故の状況について、さらに具体的詳細な情報提供を国・米軍に求めること。
2、 安全が確認されるまでF35Bの飛行については中止を国・米軍に求めること。
3、 事故原因の究明、安全対策については情報公開を徹底するよう国・米軍に求めること。