米海軍ヘリコプター部隊の岩国基地での訓練に抗議する申入れ

岩国市長

福田良彦様

                       瀬戸内海の静かな環境を

                       守る住民ネットワーク

                        共同代表 河井弘志

共同代表 桑原 清

   米海軍ヘリコプター部隊の岩国基地での訓練に抗議する申入れ

 第7艦隊ホームページ2018年2月8日付記事、「HSC25は予定されるパトロールの準備としてVMFA121、HSM51と訓練を行う」は岩国市民として看過できない内容のものとなっている。

 第一にHSC25第25海上戦闘ヘリコプター飛行隊第六分遣隊については、本文では「is based out of Naval Air Facility Atsugi」とされている。この文章は本拠地は厚木基地だけれども岩国で活動していると理解される。そして記事の後半では同じく厚木基地所属のHSM51第51海洋攻撃ヘリコプター飛行隊と岩国基地で訓練を行ったことが記されている。

岩国基地には空母艦載機のうち固定翼の航空機が移転する計画となり、それを岩国市が容認したことは記憶に新しいが、厚木基地のヘリコプター部隊の訓練もまた容認されたとは理解していない。計画通り空母艦載機が移転してくれば岩国基地は極東最大規模の米軍基地となる。このうえまだヘリ部隊の訓練まで行われるとなれば到底市民の安全な生活は保障されない。

第二に訓練の場所についてである。HSC25とHSM51は水上戦の熟練を強化するために訓練をしたとし、記事に掲載されている写真は二機のヘリコプターが甲島から岩国方面に向けて海上を飛行している。基地周辺海域上空で訓練を行ったと判断される。岩国基地周辺海域上空に訓練空域はない。日本政府は米軍に対して訓練空域を提供しており、当然に米軍機は訓練空域で訓練が行われるべきものであり、これでは周辺住民の安全は確保できない。

以上の点を踏まえ、記事に掲載されている訓練について実態を明らかにするよう国・米軍に求めると同時に、厚木基地所属のヘリ部隊の岩国基地を使用しての訓練に抗議するよう申し入れる。