岩国基地所属下士官の殺人罪が確定したことについて 米軍に対して犯罪防止を求める申し入れ

岩国市長 福田良彦殿

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク

 

岩国基地所属下士官の殺人罪が確定したことについて

米軍に対して犯罪防止を求める申し入れ

 

米軍の準機関紙と言われる「星条旗新聞」4月27日付には岩国基地所属の下士官が殺人罪で有罪を言い渡された記事が掲載されている。この事件は昨年5月ハワイにおいて岩国基地所属のナタナエル・コスビー海兵隊曹長(39歳)が28歳のアメリカ女性を殺した罪で起訴されたもので、4月24日軍事法廷の陪審団は有罪を確定させ、同26日終身刑を求めたとされている。

「星条旗新聞」によれば海兵隊下士官は10時間もの間酒を飲み、女性とトラブルになった挙句絞殺し、海岸に捨てるという非人間的かつ残虐な行為を行ったとされ、終身刑が確定するものと考えられる。

岩国基地周辺住民は長年米兵犯罪に苦しめられてきた。岩国基地所属兵士が殺人事件を起こしたことに住民は大きな不安を感じる。米軍は事件のあるたびに綱紀粛正・再発防止の教育を唱えるが、米兵犯罪の凶悪化は収まるようすがない。地元自治体として岩国市は今回の事件の発覚を踏まえ、米軍に対して有効な犯罪対策を求めるべきであり、以下の点について申し入れる。

 

1、ナタナエル・コスビー曹長の殺人罪が確定したことを岩国市として確認すること

2、岩国市に今回の事件の詳細を米軍から報告させること

3、米兵犯罪の防止、とりわけ凶悪犯罪の防止を強力に米軍に求めること

4、国・県・他の周辺自治体と米兵犯罪防止の協力体制を築くこと