F35B部隊VMFA211の岩国基地配備に反対する申し入れ

2025年5月15日

岩国市長

福田良彦様

瀬戸内海の静かな環境を守る

住民ネットワーク

共同代表 藤川俊雄 鳥家治彦

久米慶典

 

F35B部隊VMFA211の岩国基地配備に反対する申し入れ

 

第一海兵航空団は5月10日、岩国基地に新たなF35B部隊VMFA211を、UDP(Unit Deployment Program・・部隊展開計画)において配備した旨発表した。現在岩国基地には海兵航空隊のF35B部隊はすでに3部隊駐留しており、VMFA211の配備で攻撃部隊の数は4部隊となり、著しい基地機能強化であることは明白である。岩国市への国からの配備通知は5月12日とのことであり、このような重大な部隊構成変更でありながら、事後の通告となっている。国・米軍の対応はあまりにも地元自治体を蔑ろにするものであり、強く抗議するものである。岩国市おかれても毅然とした対応が求められる。

昨年夏の機種変更の説明において、国は岩国市に対して将来の海兵隊の配備機数については「機数全体としては10機程度減少すると認識しております。」としている。1年も経過しないうちにこの説明を覆す事態になったことに憤りを禁じ得ない

F35Bの配備については、昨年4月本国からVMFA225の4機が飛来、数か月駐留した経過があるが、今回の配備は昨年とはまったく趣旨が違うと判断される。米軍はVMFA211についてはUDPによる配備としているが、UDPは部隊をローテーションで継続的に配備するものである。実際5月10日の第一海兵航空団の報道発表では、UDPの説明として継続的な部隊配備(continuous deployment)としている部分があり、危惧されることは今後も岩国基地にUDPにおける攻撃部隊が継続して2部隊配備されることである。

継続的に海兵隊の攻撃部隊が4部隊配備されるとするなら、騒音・事故などの基地被害の増大が懸念されることはもちろん、岩国基地の重要度がさらに増すことになり相手国からの攻撃の優先度も高まることを意味する。市民の不安は増大するばかりとなる。よって以下申し入れる。

  • VMFA211部隊の事前通告なしの配備については、国・米軍に抗議すること
  • 岩国基地配備の海兵隊攻撃部隊が継続して4部隊となることについては、岩国市としては容認できない旨明らかにし、国・米軍に伝えること。