岩国市長
福田良彦様
瀬戸内海の静かな環境を
守る住民ネットワーク
共同代表 河井弘志
共同代表 桑原 清
米空軍第354航空遠征団の岩国基地展開に抗議し、空軍機の撤去を求める
申し入れ
6月1日以降、岩国基地にアラスカから18機のF35A戦闘機、ハワイから12機のF22戦闘機が展開し、それに合わせ航空兵も派遣され、ともに訓練を続けている。30機もの空軍機が1か月もの長期間滞在したことは過去に例がなく、まさに異常な事態というべきである。昨年来の空軍機の飛来で明らかになったことは、空軍機の訓練は市民生活に大きな騒音被害をおよぼすということである。本来であれば空母艦載機がおらず、航空機騒音が減少する時期でありながら、すでに夜間訓練などが続けられ、基地周辺は騒然としてる。市民生活への騒音被害は大きく、突然の予期せぬ空軍機の展開に市民の不安は増すばかりである。
米軍の広報サイトdvidsによると、岩国基地には米空軍第354航空遠征団が展開し、その傘下にF35A部隊の第356遠征飛行隊とF22A部隊の第199遠征飛行隊が加わり、任務を遂行しているとのことである。岩国基地に空軍の航空団(Wing)が存在していることは重大である。航空遠征団は海外の常駐部隊のない基地に編成され、特定の目的または任務のために設置されると認識しているが、航空遠征団がおかれる海外の基地は米空軍の拠点である。354航空遠征団が岩国基地に展開しているということは、岩国基地が米空軍の戦略拠点として機能することを意味していると考えられ、今後も恒常的に空軍機が飛来、展開する可能性が大きいと思われる。そうなれば基地機能の著しい強化であることはもちろん、事故・騒音など市民生活への被害も甚大になることが予想される。
一方航空遠征団の展開は、重要な配置の変更と考えられる。このような機能強化が地元自治体、住民に事前に協議されることもなく強行されたことは到底容認できるものではない。以下申し入れる。