2023年8月

太平洋空軍サイト(嘉手納発の記事)から。ノーザンエッジ23-2が自衛隊とフランス空軍との共同演習であり、ACE(迅速機敏な部隊展開)を強化するものであったことが記されています。参加した兵隊は5000名、90機の戦闘機、20機の給油機となっています。拠点は10か所です。日本では嘉手納、岩国、築城、百里、硫黄島が使用されたことが確認されます。ハブ基地とスポーク基地に色分けされ、分散作戦を実行したとされています。広範囲に移動と機動性を通して、敵の行動より早く、かつ標的を複雑にするための迅速性と能力を証明したそうです。結局、ACEの訓練を実戦的に行ったということでしょう。岩国基地から硫黄島へF15Eが移動していますから、岩国基地はスポーク基地でありながら、ハブ基地の役割を持つということでしょう。 

日米協議会の確認事項として、「盆の13日から16日は飛ばないようにする」という項目があります。14・15・16日とジェット戦闘機の飛行が確認されました。

第一海兵航空団DVIDS。8月11日ハワイのホノルル、ベロウズ・エア・フォース・ステーションで岩国基地所属MWSS171がCBRN(化学・生物・放射能・核)の訓練を行っています。ここではMWSS171にCBRN防御のスペシャリストたちがいることがわかります。

聯合ニュース。21日から31日まで、定例の米韓合同軍事演習(乙支フリーダムシールド・・・UFS、自由の盾)が行われています。今回は2部に分かれて、1部は21日から25日まで。これは単純な軍事演習ではなくて、戦争遂行体制への迅速な手続きを訓練するということで、政治演習が主であったようです。28日から31日まで行われる2部は、軍事演習そのもので、野外機動訓練は大幅に拡大されます。その数は昨年の13から増え、30にも及ぶそうです。こうなると岩国基地所属機の出撃が想定されますね。まだ動きはないようですが、すでにB1Bの参加の可能性が指摘されています。ちなみにVMFA115はようやく先週嘉手納から帰還したようです。すぐに交代の時期です。

CNN海兵隊のオスプレイMV22がオーストラリアで墜落事故を起こしました。27日の午前9時30分(現地時間)、オーストラリアの北部、ダーウィンの北、メルビル島でのことです。搭乗員は23名、現時点で3名死亡が確認され、5名が重体?(serious condition)とされています。原因は現在のところ不明です。演習プレデター・ランに参加中でした。プレデター・ランは米軍・オーストラリア・フィリピン・東チモールの合同演習です。事故機はダーウィンに展開しているローテーション部隊所属とのことです。現在のMV22のローテーション部隊は8月8日付の海軍協会ニュースによるとハワイに本拠地を置くVMM363(レッドライオン・・以前はCH53Dの部隊で岩国基地にも展開していたことがあります。)です。岩国基地所属機と同じ、第一海兵航空師団の所属です。ところで、海兵隊機は本国カリフォルニア州ミラマー基地付近で8月24日FA18Dが墜落事故を起こし、1名パイロットが死亡しています。

第一海兵航空団DVIDS。8月16日・17日と岩国基地所属VMGR152のKC130Jがアラスカ、エルメンドルフ・リチャードソン基地に展開。米陸軍と共同訓練を行っています。陸軍のパラシュート降下部隊を載せたとのこと。パラシュート降下訓練を行ったのでしょう。以前にもアラスカでやっています。参加した機体で確認できるのは、番号9227です。

AFNイワクニDVIDS。8月24日空母艦載機の中心、FA18の部隊が岩国基地に一時帰還。